ポール・ポグバ『Life Times』一問一答 #2
*1の続きです。2:41~。
ポール・ポグバ、一問一答 #2
青色が、インタビュアーのマット・ディキンソン。黒の太字がポグバです。
携帯で、一番よく使うアプリは?
『WhatsApp(ワッツアップ)』
ワッツアップ?ふーん。
あーwww、インスタグラムだと思ったんでしょ?違うな。ワッツアップだね。
世界一おもしろいと思う人は誰?
I love this gaaaame~~www。知ってるでしょ?『Mr. I love this game』笑。『Mr. I love this game』知ってるよね?『Mr. I love this game』知らないの?
知らないな、教えて?
まじで?パトリス・エヴラ?
パトリス・エヴラは知ってるけど…。
知らないの?『Mr. I love this game』…。とにかく、彼は『Mr. I love this game』なんだよ。
フランスの何が一番恋しい?
幼馴染たち(家族ぐるみの付き合いの親しい友達)
お気に入りのテレビ番組は?
はまっちゃってるんだ?
うん。最悪だよ。いや、最高なんだけど、最悪なんだ。だって、ホテルにいてさ、寝なきゃいけないんだよ。次の日は大事な試合があるから。俺は、このドラマの監督と話がしたい。ダメだぞって。(このドラマのせいで)早く寝られないんだ、ときどき。他にも僕と同じような選手、たくさんいるからね、絶対笑。
お気に入りの歌は?
頻繁に変わるから、これがお気に入りだっていうのは、ないんだよね笑。あ、でも!一つだけ、絶対に忘れない歌があるな。アリシア・キーズの『No One』。何でか分かる?
なんで?
僕が英語を勉強するために聴いた歌は、その歌が初めてだったから。
歌ってくれる?
無理だな~。僕には、あの声がないもん。あの才能がない。僕は、歌手じゃないんだよね。歌手っていうより、ダンサーなんだ。
サッカー選手になってなかったら、何をしてたと思う?
うーん…。本当に分からないんだ。でも、ひょっとしたら…ほら、僕たち、さっき、世界を変える手助けがしたいって話してたよね?だから、ひょっとしたら、何かそういうことをやってたかも。
人を助けるような、何か、チャリティーとか、そういうこと、たぶん。人を救ったり。子供の頃、僕は消防士に憧れてたんだ。だから、何か、人を救うようなこと、人の命を救うようなことを、してたんじゃないかな。
燃えている家に、突撃して(人を助けて)る自分を想像できる?
うーん…。うん、そうだね、ちゃんと装備をしてからだけどね?今のこんな格好じゃなくて笑。
そうだな、この格好はダメだな…笑。
俺、人を救おうとするんじゃないかな…そうしない理由ないでしょ?例え消防士じゃなくても、そうする(人を救おうとする)と思う。家族だったら絶対に助けるし、他の人たちも、うん。
ジャーナリストでも?
もちろん!彼らがいなかったら、インタビューしてもらえないでしょ?
その通りだな笑。
ね?分かるだろ?俺、みんなを救わなくちゃいけないんだ笑。
ポグバが消防士に憧れていた話
この件の一番最後(インタビューの一番最後)、5:15~、『you see? I have to save everyone!』というところが、素敵だと思いました。
ポグバって、本当に、インタビューを聞くと、好きになる。
この手の「今の仕事してなかったら何してると思う?」という質問は、色々な人のインタビューで、けっこう聞かれているのを見るけど、消防士、人を救う仕事と言う人、そんなに見たことない気がする。どうですかね?
ポグバというのは、誰かのためになりたいとか、世界にしろ、社会にしろ、人にしろ、何かを変えたい、より良くしたいという意識が、元々強い人なんだなと思いました。
たまたまサッカー選手になれたから、有名人になれたから、その責任と与えられた力を自覚して、熱心に社会問題に取り組む人もいるし、ポグバもそういう人なのかなと思ってたけど、実際は、ポグバは、サッカー選手じゃなくても、そういう「誰かのためになる仕事」をしたいタイプの人だったってことですもんね。なんか意外でした。
ポグバは、たまたまサッカーが上手だったから、サッカー選手になって、多くの人のためになっているけど、そうじゃなくても、何かしら、この世界を変えるようなことしてたんじゃないかなと思いました。何かはわかんないけど。
「ジャーナリストも助けてくれるの?」と聞かれて、「当然でしょ!」と言ったポグバを見て、何でか分からないけど、あれを思い出しました、ジャイアンww。でも、ジャイアンは、装備なしのジャージ姿でも、火の中飛び込みますね、きっと。
ポグバが英語学習に使った歌
『No One』は、アリシア・キーズが、2007年に発売した『As I Am』というアルバムに入っている歌*2。"as I am"というのは、"自分らしく"とか"ありのままで"という意味。
2009年に、ユナイテッドのアカデミーに入ったポグバ。その前後、15歳とか16歳とかのときに、この歌を、英語の勉強のために、聴いていたってことですよね。初めてまともに聴いた英語の歌。当時のポグバが、これを聴いて、異国の地で、一生懸命、英語を習得しようと頑張っていたと思うと、なんかちょっと感動するんですがw。
その甲斐あってか、今は、英語、めちゃくちゃ堪能だもん。このアリシアの歌が、今の語学の天才ポグバの原点の歌ってことになるんですかね。
この『No One』、歌詞も、ポグバが好きそうな歌詞です。"No one can get in the way of what I am feeling"とか、"People keep talking. They can say what they like, but all I know is everything is going to be all right"とか。私が感じること、私の感情に誰も口出しなんてできない。周りの誰が何を言ったって、きっと全て上手くいくはずだって。
ポグバが、ユナイテッドのアカデミーに入った経緯とか、そこでの生活とか、良く知らないんですけど、もしも、当時のポグバが、ものすごい周りに何か言われていたんだとしたら(まぁ、周りに何か言われまくる人生なんだろうけど)、この歌には、すごい励まされたんじゃないかなーと思いました。
音楽の好みは頻繁に変わるから、お気に入りの歌はないんだけど、この『No One』だけは、いつも思い出す。英語を身につけるために聴いた、最初の歌だから。なんか、すごい、いいエピソードだなと思いました。
自分が初めてまともに聴いた英語の歌ってなんだったかな~?みなさん覚えてますか?
パトリス・ Mr. I love this game
Thanks for the memories, Patrice Mr. 'I love this game' @Evra! 😃 #MerciPatrice #FinoAllaFine pic.twitter.com/fTxLfyJi5n
— JuventusFC (@juventusfcen) February 3, 2017
パトリス・エヴラ改め、パトリス・Mr. I love this game。この方が、ポグバの師匠であり、彼を世界で一番笑わせてくれる人。ただし、どうかしている(と私は思います)。
『I love this game!』って叫びながら、歌ったり踊ったりしている、彼の自撮りビデオシリーズ*3*4*5*6*7。ポグバがW杯で優勝した直後、「ポールをリスペクトしろー!何でいっつも批判するんだ、俺の弟を!俺だって、あんな髪型はするぞー!」って、でっかい声で叫んでる動画もありました*8。あー、どうかしてる!
*1:https://bluexblue.hatenablog.com/entry/2019/06/16/173513?_ga=2.222842331.1145899083.1559143681-180652541.1547742435
*2:https://en.wikipedia.org/wiki/No_One_(Alicia_Keys_song)
*3:https://www.instagram.com/p/BkKK8eHh5vb/
*4:https://www.instagram.com/p/BrxZdO0hE_w/
*5:https://www.instagram.com/p/BulvQWhB9E5/
*6:https://www.instagram.com/p/Blxb7jGgeeq/
*7:https://www.joe.co.uk/sport/patrice-evra-has-posted-yet-another-bizarre-i-love-this-game-video-192428