ポグバインタビュー#1 "Nobody could touch Mbappé!"
ポグバがちょーっと前に受けたインタビューを今更ですが、訳してみました。
ポグバインタビュー#1
2:40～3:05
「フランスチームが、W杯で優勝した理由は、もちろん、才能あるプレーヤーが揃ってたっていうのもあるけど、チームが「家族」みたいにまとまってたからだと思う？」「家族のようなまとまりがカギだった？」って聞かれて、こう答えてます。
もちろん！絶対そうさ。もしも、君が、自分の周りの人とすごく良い関係を築いていたら、その人のために命だって何だって懸けてやる！って思うだろ？「誰もグリーズマンには触らせない！」「誰もエムバぺには触らせない！」「誰もメンディには触らせない！」そう思ってる。メンディは、シティの選手だし、俺はユナイテッドの選手だけど、ナショナルチームでは、俺らは一つなんだよ。
「映画『300』みたいだな」
その通りさ。ほんっとに、本当に、俺たちは家族なんだ。
実際はこう言ってます。
For sure! because at the end of the day, you know, when you are good with the people next to you, you are gonna die for them. I know like "Noboday could touch Griezmann!" "Nobody could touch Mbappé!" "Nobody could touch Mendy!" Mendy, he plays for City. I play for United, but at the national team, we are together. (...) Really we are really like family.
いやー、ポグバは熱いし、頼りになりますね。そして、W杯中から散々言われてたことですが、フランスのW杯優勝のカギは、やっぱりその強固な「一体感」「ファミリー感」にあったんだなーって、改めて思いました。バラバラの個性が一つになったチーム。デシャンは、本当にいいチーム作ったと思います。
以前、ヴァランもインタビューで「フランスチーム内で、自分が真ん中の役割を担ってる」と言ってたけど*1*2、年齢的にもキャリア的にも、この二人が、若い衆とベテラン陣をつなぐ中間管理職的なポジションなんじゃないかなーって思います。現代表内でのポグバやヴァランは、若手にとっては、頼りになるBig Brother。ベテラン陣にとっても、頼りになる弟なんじゃないでしょうか。
On touche pas la famille ! @paulpogba @AreolaOfficiel @MATUIDIBlaise @Dembouz et les autres. Ça c’est une équipe, une famille unis 🇫🇷🔥 #FRAISL pic.twitter.com/RrH7DyP75O
— Melanie 🇫🇷⭐️⭐️ (@Lovely__Melan) October 12, 2018
アイスランドとの親善試合で。エムバぺへの危険タックルに怒るポグバ。
ポグバ＆ネイマールとエムバぺの違い
このインタビューで言ってた「いい関係を築けていれば、その人のために命だって懸けれる！」というのは、ポグバはよく言ってます。だから、どこにいたとしても、そういう関係を築けるかどうかというところが、彼の成功のカギなんじゃないかな。信頼できるチームメイトのためなら、信頼を寄せてくれるファンのためなら、どんなことでもできる。プラスアルファの力が湧いてくるんだと思う。期待や信頼がプレッシャーになって、力が発揮できなくなっちゃう選手もいるだろうけど、ポグバは、その逆。むしろ、それがないとだめなんじゃないかなー。逆に、期待や信頼がないと、どうにも力が湧かなくて、パフォーマンスが安定しない。なんかそんな感じがします。
PSGのトゥヘル監督によると↓、ネイマールもそういうタイプっぽいですね。「ネイマールの場合、愛されていることを実感できるかどうかが大事。愛されていないと、ベストなパフォーマンスができない」んだそうで。
字面だけ見ると、なんかちょっとやべーですがw、要は、ポグバもネイマールも、周りに信頼されることで、頼りにされることで、より力が発揮できるタイプってことなんだと思います。「おまえがリーダーだ！」「俺らはお前に期待してる！」「頼りにしてるぜ！」って言われて、燃えるタイプっていうか。逆に、批判されたり「うるせー、お前の言うことなんて聞かねーよ」なんて言われた日には、テンションだだ下がりw。「多くの人に期待されて、その期待に応えられた」という実感が、ポグバやネイマールを幸せにするんじゃないかな。承認欲求強めっていうか。
一方で、トゥヘルによると、エムバぺはそうじゃないと。とにかく生まれながらの点取り屋。ストライカー。批判されようが愛されようが関係なし。彼にとって重要なのは、どれだけ多くのゴールを決められるか。そして、そのゴールで、チームに勝利をもたらすことができるのか、それだけ。どんなときでもどんな場所でも、ゴールを決めること。それが彼にとって一番の幸せ。他者からの承認欲求はあんまないけど、気をつけないと、ものすごい自己中な奴になってしまう気がする。本人分かってると思いますが。
ポグバやネイマールは、幸せの基準を自分の外に求めるタイプ。エムバぺは、マイペースで、幸せの基準も自分の中にあるタイプ。周りの感情に敏感（繊細）で情に厚いポグバやネイマールの方が、リーダー、キャプテンには向いてるんだろうな、きっと。あぁ見えて、ポグバやネイマールは、ものすごい気遣いできるタイプなんじゃないでしょうか。でも、周囲の状況や気分に左右されにくいぶん、パフォーマンスにムラッ気が少ないのは、エムバぺタイプだと思います。
出典*3。さて、来シーズンは、三人それぞれどこにいるでしょうか。まさか、同じチームってことはないよねw？とりあえず、三人とも、直近の国際試合頑張ってください。
