エムバぺ&レブロン・ジェームズ対談 #2

#1の続きです。八村塁くん、おめでとうございまーす*1

エムバぺ&レブロン・ジェームズ対談

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レブロンが紫字(英語は黒字)、エムバぺが青字です。

Q What means "more than an athlete"?

    "アスリート以上の存在"って、どういう意味?(2:55~)

More than an athlete means is that you should never allow people to put you aside of the box, and for me, being more than an athlete, you know,  I've been able to, yeah you know, (         ) my community and give it back to my community, been able to be outspoken and been able to lead next generation, let them understand how important their voice is and how powerful their voice is. 

人々に、(俺たちのようなアスリートは、)自分たちの生活とは関係のない、遠い世界の奴らだって、絶対に、思わせちゃいけない。

 

例えば俺は、自分のコミュニティに貢献させてもらっているし、いろいろ発言をして、次の世代をリードさせてもらってもいる。次の世代の子供たちに、彼らの声がどれだけ大事で、どれだけ力があるのかってことを、伝えてるんだ。

 

偉大な選手っていうのは、全ての子供たちにとって、目標になる存在なんだ。彼らが朝早く起きたとき、今日も頑張ろうと思わせてくれる存在。

 

(子供たち)みんなが、彼(その偉大な選手)を見て、彼に感銘を受けて、そして、彼みたいになりたいって思う。(そうやって、みんなが彼に影響を受けるから)、偉大な選手は、結果的に、社会にさえも、影響を与えるんだ。それが、アスリート以上の存在になるっていう意味だと思う。

 

僕は、より多くの子供たちに、そういう機会(誰かに憧れて、その人みたいになりたいと思ったら、そのための努力ができる環境)を持ってほしい。僕は、誰であろうと、全ての子供たちに、同じスタートラインに立ってほしいんだ。

 

We know everything that these kids are going through because we were them at some point. I want them to be able to have someone that they can look up to and also have someone that they know that care about them.

俺たちはさ、子供たちが、日々、どんな困難に直面しているか、よく分かるんだ。だって、自分たちも、昔、彼らと全く同じだったから。

 

だから、俺は、子供たちが、誰か目標になる人を持てるようであってほしい。それから、彼らに知ってほしいんだ。この世界のどこかに、自分たちを気にかけてくれている人がいるんだってこと。

 

人々を助けること、特に自分が育った場所の人々を助けることは、とてもとても大事なことだと思う。

 

全ての人が成功できるわけじゃない。でも、少なくとも、僕は、そういう人たち(成功したいと願う全ての人たち)のために、行動することができる。

 

僕は自分の人気(名声)を、人を助けるために使うんだ。

 

We change culture. What we do, What we say, How we perform, we change culture, so we have definitely the right and power to be able to do more than um to play foorball, play basketball. 

More Than an Athlete

サッカーをやりたいと思っても、エムバぺのようになりたいと思っても、そういう環境や機会に恵まれず、夢を追いかけられない子供たちもいる。「努力をすれば…」と言うけれど、夢を叶えるための努力すら、することを許されない子供たちもいる。

だから、そうじゃなくて、エムバぺになりたい全ての子供たちが、その夢を追いかけられる環境を整えたいって、エムバぺは、言ってるんだと思います。全員が、エムバぺのようになれるわけではないけれど、少なくとも、なろうとすることは、できるように。

エムバぺが育ったボンディは、アフリカからの移民が多く住む町。そこには、そういう夢を追いかけることを許されない子供たちが、少なからずいるのもしれません。

クリスティアーノ・ロナウド

エムバぺは、最近のインタビューでは、あまりクリスティアーノクリスティアーノと言いませんけど(「クリスティアーノもペレもメッシもジダンマラドーナロナウジーニョもみんな偉大だ*2」みたいな回答をしていることが多い気がする)、子供の頃の彼の部屋を見れば、クリスティアーノが、エムバぺの言う「幼い自分にインスピレーションをくれた選手」だったことは、明らかですよね?

朝目を覚まして、どれだけしんどくても疲れていても、彼の顔を見たら、今日も練習、頑張ろうと思える。だから、こんなあほみたいに(言い方w)、たくさんポスターを貼っていたんじゃないでしょうか。凡人は、うなされるレベルですよね、これw。

エムバぺ14歳。サムズアップでこっちを見てくる(違うw)クリロナ。エムバぺが初めてクリロナに会ったのは、13歳の頃なんだそう*3。実際に会ったら、よっぽど、いい人で、感動して、14歳の頃には、部屋の中がこんなになっちゃったんですかねw。

クリスティアーノ(憧れの選手)がいたから、今の自分がある。彼の力の入った発言から、それがひしひしと伝わってきて、クリロナって、すごいと改めて思いました。

このインタビュー動画のコメント欄に、「エムバぺは、19歳なのに、70歳のおじいさんのように成熟している」なんていうコメントもありましたが、そうなったのも、彼が親御さんから、そして、憧れの選手たちから受けた教育のおかげですよね?

子供の頃の彼が憧れていたのは、クリスティアーノと自伝を読んだ(途中までw)という*4マイケル・ジョーダン。この二人のような「アスリート以上の存在」になりたいと思った結果、今のエムバぺが出来上がったんだと思います。

そして、このエムバぺを見て、彼のようになりたいと思う次の世代が現れる。

そう考えると、アスリートが、人間としても尊敬を集める、「アスリート以上の存在」であるということは、とてもとても大事なことなんだなと改めて思いました。

レブロン&エムバぺ

現在の世界のスポーツ界に、与えられた責任と力を自覚し、「アスリート以上の存在」であろうとする、レブロンやエムバぺのような選手がいること、彼らを模範にできること、それは、本当に意義があることで、感謝すべきことなんだと思います。

彼らのようなアスリートがいる、そして、それに続く子供たちもいるであろうという事実だけで、だいぶ救われるような気がします。

W杯の優勝会見(だったかな?)で、デシャンが「フランスに、キリアン・エムバぺがいてよかった」と言っていたけど、サッカーの戦力的な意味だけでなく、もっと大きな意味でも、「キリアン・エムバぺがいてよかった」んじゃないかな、どうでしょうか。

レブロンはもうレジェンドで、今後、変わる心配は一切ないけど、エムバぺは、まだ若いので。どうか、このまま変わらないでほしいと願うばかりです。

ところで、最後、二人が、サインをしているところで気がつきましたが、エムバぺだけじゃなく、レブロンも左利きなんですね。レブロンって、右手でシュート打ちますよね?エムバぺも、利き足は右。そんなところにも、共通点があると思いました。

素晴らしい二人による、素晴らしい対談だったんですけど、一個だけ気になったのは、最後、レブロンが「(エムバぺが)18歳とは思えない!」みたいなこと言ってること。それは、たぶん、エムバぺが、18歳じゃないからw。この対談が行われたのは、おそらく、去年の8月なので*5、もう19歳だったんじゃないかな?

リヴァプールの件

今年、エムバぺが、LAにプロモーションで訪れた際にも、エムバぺとレブロンは、会っています*6*7。その際に、レブロンが、リヴァプールの帽子をかぶっていたことで(レブロンは、リヴァプールに投資しています)、エムバぺを、リヴァプールに勧誘をしたんじゃないの?とか言われてましたね。

この夏かどうかは分からないけど、ない話じゃないかも!

どこにも需要はないかもしれませんが、エムバぺ&レブロンシリーズ、続きます。